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氷帝編〜Episode1〜*
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「何をサボってやがる。清掃ぐらいちゃんとやれよ」
「跡部こそ、ここは担当区域やないやろ? 」
しゃがんだままの忍足と座り込んだままの向日。二人揃って、校舎側からやって来たと思われる跡部を見上げた。
「生徒会役員は見回りだ」
そう言うと、植え込みや道路の溝などに視線を走らせ手に持っているボードに挟んだ用紙にチェックし始めた。
「あー、ボランティアでやってんだからさ、チェックなんてすんなよなーっ」
その姿を見た向日が不満いっぱいの声を跡部に投げつけた。
「これが俺様の仕事だ。文句は聞かねぇぜ」
跡部もお構いなしに言い返す。
「ほなこれ」
「あぁ? 」
いきなり下から突き出された物を、書き込んでいたボードをよけて不審げに見た。
「落とし物や」
そう言われ、跡部は忍足から一本の色鉛筆を受け取った。と同時に、チャイムが鳴る。清掃タイム終了だ。
「やりぃ。侑士、早く教室戻ろうぜ」
チャイムが鳴り出したとたん俄然元気になった向日は、ほっぽってあったゴミ袋を掴むと勢いよく立ち上がり、正門へ向かって駆け出した。
「ほなまたな」
忍足も、袋やほうきなどを掴むと跡部に軽く手を振りその場から立ち去った。