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氷帝編〜Episode1〜*
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『虹の約束』
「ついでと言っちゃあ何だが、虹も見ねぇか? 」
車が信号で止まるとふと思い出した、と言う感じで跡部さんが商店街の明るく灯された店内を、車内の窓越しに視線を向けながら言った。
「虹…ですか? 」
「そうだ。ハワイは虹の州と呼ばれるほど虹の出現率が高い。旅行に行けば一度や二度は見られるんじゃねぇか」
「そんなに…」
それも初めて聞いた。ハワイって、ただの観光地じゃないんだ。
跡部さんの話を聞いているうちに、あたしは今まで持っていたハワイのイメージが変わっていったと思う。
「夜の虹…ナイトレインボーも見たいと思わねぇか? 」
信号が変わり車が動き出すと、ゆっくりと跡部さんも身体の向きを変えてあたしを見た。
「夜…? 夜に虹が見えるんですか!? 」
「ああ、そうだ。これはハワイでしか見られねぇ現象だ。ただ、これを見るにはかなり条件が揃わねぇとだめみてぇだがな」
驚くことばかりだ。星を見るために幾度も夜空を見上げた…。
あの暗い夜空でどうやって虹が見えるんだろう。
「あの…普通、虹は太陽光線で見えるんですよね? 」
あたしは恐る恐る跡部さんに尋ねるように聞いた。