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氷帝編〜Episode1〜*
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「それで16歳なんですね…」
星を見るのに年齢制限があるなんて、初めて知った。
「でも、見てみたいですね、きっと形容出来ないほど綺麗なんだろうな…」
言葉の後半はつぶやくように終わった。ハワイだなんて常夏で、真夏、海のイメージしかない。星の観測なんて思ってもみなかった。
「でも、無理ですよ。家は跡部さん家みたいに気軽に海外には…」
「安心しろ。俺様が誘うのにお前に負担かけさせるわけないだろ? ハワイには別荘がある。のんびり滞在して昼は海、夜は星を楽しめばいい」
七星の言葉をさえぎり、不安材料を軽く押しやってしまった。
「あ…それなら往復の格安航空券だけ手に入れれば大丈夫ですね。よーし、高校生になったらバイトしよっと」
ガッツポーズでやる気を見せる七星。
そんな七星に一瞬呆れたような表情になる跡部だが、すぐにいつもの顔になる。
「バーカ、俺様が乗るのは自家用機だぜ? バイトなんざ必要ねえ。どうせなんだし俺んとこに来ちまえよ」
「え? 跡部さんの? …メイドさんのバイトですか? 」
「…違うな」
「え、でも、あたし執事さんは無理ですよ? 」
「くく…」
愉快そうに跡部は笑う。鈍すぎるお嬢ちゃん。さて16歳のボーダーライン。もうひとつあるんだがな、と心でも笑う。
星を見よう。
少し先の約束。
空に輝くいくつもの無数の星々。そのひとつをいつか薬指に輝く星にとどめたい…。
そう思った。
fin.