青学編
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『七夕』
七夕の夜は、子供の頃からずっと雨ばかりだった気がする…。
その日は、いつも行くスーパーのサービスカウンターの横に、青々とした笹が立てられていて、折り紙の飾り付けや短冊に書かれた願い事が、いくつも下がっているのが目に入った。
「そっか…今日は七夕なんだ…」
拙(つたな)い字で書かれた、小さな可愛らしい願い事…。微笑ましくてつい、ひとつひとつの短冊を読んでいると
「高寺…?」
と、覚えのある声に呼び掛けられた。
「手塚先輩…?」
意外な所で意外な人に出会ったから振り向いて驚いてしまった。
「買い物か?」
部活の帰りらしく、肩にテニスバッグを掛けた手塚先輩が、いつものように無表情に近い顔で近づいて来る。