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氷帝編〜Episode1〜*
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本当ならメールで聞いてもよかった。跡部が言うように、また後日でもよかったはずだが、『16歳』と言われたのがどうにも気になって、学祭が終わり跡部が出て来るのをついずっと待ってしまったのだ。
「あの、さっきの話なんですけど…」
「さっきの…? 」
リムジンが二人を乗せ走り始めたとたん、七星は跡部に聞いた。
「星を見るのに16歳になってからって…」
「ああ、その話か」
ようやく合点がいった顔を跡部が浮かべる。一日生徒会長として、学園祭の雑務に追われていたのだ。誰に何を言ったのやら、すぐには思い出せない。
「…ハワイだ」
「ハワイ? 」
何のことだろう…とまた七星の目が大きく見開かれる。
「ハワイのマウナケア山に日本の国立天文台があるんだ。いや日本だけじゃなく、世界各国の天文台がいくつもある」
ゆったりとシートに背中を預けた跡部が七星に語り始めた。
「マウナケア山の山頂は世界一天体観測に向いているそうだ。ただし、標高が4,000メートルを超えるんで、高山病対策として16歳以上じゃねぇと見学が許可されねぇんだよ」
ため息と一緒に答えた跡部は少し残念そうに見えた。