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氷帝編〜Episode1〜*
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『星の約束』
「お前、星が好きだったよな? 」
「あ、はい 」
それは氷帝の学園祭見学に行った時、たまたま学内で出会った跡部さんに聞かれたことだった。
「そうか。じゃあいつか俺様と満天の星を見に行かねぇか? 」
(いつか…? )
跡部にしては日時を明確に言わないのは珍しいな、とその時七星は思った。
「いつ頃ですか? 夏の星、冬の星、季節によって変わりますし、行く場所でも準備の都合もありますから…」
星を見ないか、と誘われては七星と言えども興味が湧く。しかも満天の星だ。これからの季節を考えれば冬の星座になる。
星座の王様と言われるオリオン座を筆頭に、おうし座、ぎょしゃ座、エリダヌス座、うさぎ座、ふたご座、おおいぬ座、こいぬ座、いっかくじゅう座…賑やかで華やかな星々が目に浮かぶ。
「そうだな…」
跡部は腕組みをし、片手を顎に添えると思案するようにやや小首をかしげた。
「お前が16歳になってからの休みの日だ」
「……はぁ…? 」
「会長、ちょっといいですか? 演奏会場なんですが…」
「ああ、今行く。悪いな、続きはそのうちまたな」
生徒会役員らしき人物に呼ばれると、跡部は七星に軽く手を挙げその場から立ち去った。