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氷帝編〜Episode1〜*
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暖かな場内との温度差に思わず首をすくめ、カバンにしまってあったマフラーを慌てて取り出し首に巻いた。
「送るで七星ちゃん」
忍足もマフラーを巻きながら七星に言った。
「あ、ちょっと待って下さい」
「ん? 」
場内から出て歩道へ向かう階段を降りかけた忍足は、七星の声に振り返って立ち止まる。
「どないしたん? 」
入り口に置いてある、閉館までの上映作品のラインナップが掲示されている立て看板を食い入るように見つめる七星に、忍足は降りかけた階段を戻った。
「…来週も観に来ようかしら…」
立て看板から目を離さず、考え込むように七星はつぶやいた。
「面白かったん? 」
忍足も七星に並んで看板に視線を落とした。
「はい。女優さんも本当に綺麗だし、お話も素敵でした」
「七星ちゃんにそう言って貰えると嬉しいわ。誘ったかいが大ありや」
忍足も笑顔が浮かぶ。
「来週のはどんな話ですか?」
「サスペンスやけど、ベースはラブロマンスや。ええよ」
北風の舞う帰り道。思ってもみなかった映画の話に心が暖まる。忘れ得ぬ名画達にまた新たな思い出が加わる。
この日の君を忘れないー
スクリーンと一緒に色褪せずにいつまでも…。
fin.