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氷帝編〜Episode1〜*
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「七星ちゃん、ポップコーンいる?」
忍足の声にふと気がつけば、知らずに場内に入り、ドリンクスタンドの前にいる自分に驚く。
(い…いつの間に! )
いつものこととは言え、忍足の巧みな話術にはまったく弱い七星であった。
「ト…トルティアチップと烏龍茶を…」
ここまで来たら観るしかない。自分の好みの物を告げると、二人分のドリンクと一緒に受け取ったトレイを片手に持つ忍足に並んで、チケットに記された番号の座席に座った。
「これはな、音楽とラストシーンがええんよ。主人公の男に見向きもせぇへんで去って行く女優さんの背中と脚、たまらへんで」
「………」
脚フェチ…なんだろうか。妙に嬉しそうに脚を語るな、と七星は思った。
三本立てのうち、二本がモノクロで一本がカラーだった。本当に女優さんが綺麗だ。観始めて素直に七星も感じた。それに凄く切なくて、つい目が潤んでしまう。
「よかったな。何度観ても名作はええわ」
場内が明るくなると忍足は言った。
「ほんとですね、感動しました」
「ほな、行こか」
他の観客達と一緒に、すっかり暗くなった外へと出た。
「わ、寒…」