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氷帝編〜Episode1〜*
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『名画座』
2学期の期末試験もようやく今日で終わり、ホッとひと息つく学校からの帰り道。久し振りの解放感から忍足侑士はぶらぶらと寄り道を決め込んだ。
あれほど打ち込んだ部活もとうに引退し、校内では時折後輩指導で顔を出す程度である。もちろん自習トレや、跡部の家でのコート練習は欠かしはしないが…。
「続きは高等部で…やな。メンバーは持ち上がりやし、変わりばえせぇへんな…」
卒業生の先輩達を思い出し、四月になればまた自分達が一年生からスタートすることを考え、何となく笑ってしまった。
「へぇ…随分昔のがかかってるやん。観てこかな…」
建て直しの決まっている古い映画館の前で足を止めた。閉館までの期間限定、週替わりのアンコール上映となっている。しかも最近では珍しい三本立てだ。
「へえぇ…」
上映作品の立て看板を見て興味を惹かれたらしく、窓口へと足を向けた。
「…あれ、七星ちゃんやない? 」
見覚えのある後ろ姿を見つけ、意外な喜びに声をかけた。
「忍足さん! 」
七星も驚いて振り返る。
「こないな所で会うなんて奇遇やね。どないしたん? 」