氷帝編〜Episode1〜*
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「『キノコ』って、シューベルトも子供の頃はそう呼ばれていたんですよ」
俺を見て何だか嬉しそうに彼女が言う…が、シューベルトだと?
シューベルトって、あのシューベルトか? 音楽室の片隅くらいでしか見かけない、あのモジャ毛でやや額の広い眼鏡…。
日吉は必死にシューベルトの肖像を思い出そうとした。
…嬉しくない。
いくら好きな子に言われても、全っ然嬉しくない。
例えば、お笑い芸人よりはアイドルグループの誰かに似ている、と言われた方がはるかに嬉しいのと同じだ。
シューベルトもシューベルトだ。なぜお前もキノコだなんて呼ばれるのを許していたんだ。
わけもなく『歌曲王』シューベルトに怒りが湧く。
俺は、キノコじゃない。
日吉若。ヘアスタイルを変えるべきかどうかで葛藤する、多感な中学2年生。
しかし、多分シューベルトに下剋上はしない。
キノコなんて嫌いだ。
fin.