いつもの青学ヒロインの他に、氷帝ヒロイン、それ以外のヒロインも『氷帝ヒロイン』の名前変換となります。
氷帝編〜Episode1〜*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『キノコの気持ち』
俺はその子のひと言で、少なからずショックを受けた。
好きな子だから…。
いつもと変わらぬ氷帝学園、男子テニス部の練習風景。
ひと試合終え、タオルで軽く汗をぬぐいドリンクに口をつける日吉若。
いつもの通りの練習風景。試合運び。
だが何か…物足りない…。
同じ2年の鳳の試合を見ながら、ぼんやりと考えるともなく思考する。
日吉の内部に去来する不確かで、ひどく曖昧なもの…。
何かを欲する気持ちはある。ただ、明確なものではない。
「さぁて、こっちや七星ちゃん。そこ特等席やさかい、座って見たってや」
「あの、ですから忍足さん、あたしは実行委員会のお使いに来ただけで、すぐに青学に戻りますので、テニス部を見学している時間はないんですってば」
聞き覚えのある声がいきなりコート内に現われた。
思わずそちらへ首を伸ばすと、声に気づいた鳳もサーブをしかけてボールを手から離した姿勢でそちらを向いたため、落ちて来たボールはそのまま鳳の頭にぶつかった。