氷帝編〜Episode1〜*
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「何や悩みごとでもあるん? 」
その笑顔に応えながらも忍足は、自分が感じた疑問を口にした。
「…え~ないよ、悩みごとなんて」
また屈託なく笑う。
しかし…
「忍足にはわかっちゃうんだ…。氷帝の天才って、眼鏡と違って伊達じゃないんだね~」
さっきまでの笑顔の元気が少しだけ薄れ、視線は足元へと落ちる。
「仲間やしな。俺でよかったら言うてみ。なんぼでも聞くよって」
寂しげな慈郎の横顔の微笑みに、忍足の声もつぶやくように小さく言った。
「…俺さ、前から好きな子が出来たら贈りたい物があったんだ」
不意に空を見上げると慈郎が話し始めた。
最近慈郎は、気になる女の子が出来たらしい…部内ではそんな噂が立っている。
(そういや、いつも見に来とる他校生おったな…)
忍足はテニス部の練習中に、フェンスの向こうからじっと慈郎を見ていた女子生徒を思い出した。