氷帝編〜Episode1〜*
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『聴こえますか? 愛』
「…珍しいやんな…」
氷帝学園の放課後、テニス部のいつもと変わらない練習風景の中に、いつもと少しだけ違う場面があった。
「珍しいって何がさ、侑士」
ダブルスの練習を終え、冷たいドリンクでひと息ついた向日岳人は、相方の忍足侑士がつぶやいた言葉に顔を上げる。
「ジローが起きとる…」
視線の先に、いつもならベンチで昼寝しているか、姿さえなくよそで昼寝をしているか…の二択に近い芥川慈郎が起きて、座っているのだ。
「でも、ぼーっとしてるぜ? 起き抜けじゃねーの? 」
大した興味も湧かないらしく、向日はもうひと口ドリンクを飲む。
「まぁ、そうも見えるんやけど…」
忍足は、気になるらしく手にしたタオルをそのままに芥川に近づいた。
「ジロー」
「…あ、忍足」
忍足が芥川の隣に腰を下ろすと、人懐こい笑顔がこちらを向いた。