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氷帝編〜Episode1〜*
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言葉とは裏腹に、全然悲惨などと思わぬ明るい声がおどけた。
「戦国時代には跡部景家の末裔と言われる、跡部勝資(かつすけ・戦国時代から安土桃山時代にかけての武将)は、武田信玄、勝頼親子の重臣として仕え、武田氏滅亡時に殉死…とあるんよ、樺地並の忠誠やね」
目で笑いつつ、チラリと忍足は跡部を見たが、跡部の表情は何も変わらなかった。
「…定かではない部分もあるんやけど、跡部家は武田信玄と共に日本史に残る見事な家系なんやね、凄いわ」
相手には構わず忍足は解説を終え、パソコンの画面に視線を戻すと、電源を落とし椅子から立ち上がった。
「ほな、帰ろ。部誌、終わったんやろ? 」
「え…」
何だ、こいつ俺を待ってやがったのか…調べ物にかこつけて、素直じゃねぇな、と跡部は心に笑顔を作る。
「じゃ、どこか寄るか? たまにはいいだろ」
「…跡部からやなんて珍しいやん」
驚いたようにバッグを肩に担いだ忍足が目を丸くすると
「歴史は動くんだよ」
跡部がいつになく上機嫌に笑った。
fin.