いつもの青学ヒロインの他に、氷帝ヒロイン、それ以外のヒロインも『氷帝ヒロイン』の名前変換となります。
氷帝編〜Episode1〜*
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「…跡部の野郎…俺達のこと売り飛ばしやがったわ! 」
「…先輩! 」
一番の目玉の跡部が消え、異様な雰囲気に客席は変わっていた。
残った二人…忍足と鳳は逃しはしない…と。
二人は狼の群れに放り込まれた羊になっていた。
「ここまで来れば、大丈夫だろう」
校舎の裏側…バザー会場からも離れた静かな場所に来ると、跡部が制服のネクタイを緩め、人心地ついたように木陰の芝生に腰を下ろした。
「あ、跡部さん…あのチャリティ用のお金って、いくらでも構わないってメールで言われたんですが…500円でもいいんですか…? 」
七星も芝生に腰を下ろすとポシェットから財布を出し、戸惑うように一枚の硬貨を指先につまんで見せた。
「構わねぇ。お前の決めた金額でいいんだ」
何万、何十万の金額より、たった一人からの500円。
それが俺の欲しかったものだ。俺の価値はお前が決めろ。
さて、後はもう少しこの鈍いお嬢ちゃんを引き止めることだな。
上を見上げれば青い空。そして隣にも自分だけの青い空。
fin.