夏の幻*
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「…球威が落ちて来たね…」
幸村が心配そうに見守る。
「…意外にスタミナがないのか…?体格の割に重いボールも打ちこなすのにな…」
腑に落ちない…という表情を浮かべる柳。
「ダブルスには向かないんじゃないすか?」
ヘラ…という赤也。
「前半よかったんだけどな…」
つぶやく丸井。
「…何かありそうぜよ…」
「ええ…多分。いきなり崩れて…越前くんがかばっていますからね…」
柳生の言葉に、立海大のメンバーも七星に視線を集める。
あたしの所に来たボールを、リョーマくんが強引に打ち返した。
《アドバンテージ》
「七星、サーブは…」
「あたしがやる」
「しかし」
「…風が出て来たから…不二先輩のサーブで決める」
あたしは、ニッとリョーマくんに笑った。
リョーマくんは、ポン…とあたしの肩を軽く叩くと、
「外しても平気だからな。俺はまだ100ゲームでも出来るから、お前は後は、立ってるだけでいい」
帽子のつばの陰からそう言ってくれた。