夏の幻*
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試合当日─
…なぜこんなにギャラリーが…?
あたしは、リョーマくんとコートに着くと、驚いてしまった。
普段なら、ストテニをしに来た仲間うちしか見学なんかしていないのに、この人数…この異様さは…何…。
「七星ちゃん、ダブルスの指名は日吉やのうて俺にして欲しかったわ。越前くらい、ナンボでも叩き潰したるのに」
リョーマくんを前に、平然と忍足さんが言う。
「悪いけど忍足さんじゃ、俺も七星も潰せないよ?まぁ、日吉さんや千石さんでも無理だけどね」
リョーマくんも、サラリと言った。
「俺が七星ちゃんを、攻撃するわけあらへんやろ?越前一人を集中攻撃して、潰してまえばええんやから」
にや…と忍足さんが笑う。
「そんなこと言って、いいんスか?俺を狙うってことは、放っといても自然に球が来るってことで、楽勝っスね」
リョーマくんはキャップの陰からにっ…と笑った。
「さすがに、青学の方達は来ていませんね」
ぐるりと周囲を見回すと、柳生は言った。
「『テニス禁止令』と言っていたからな。知られたら相当まずいのだろう」
腕組みをして、柳が答える。