夏の幻*
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「ありがと、跡部さん」
『気にするな』
(…跡部と話しちょったのか…そりゃ幸村には聞かせられんぜよ…しかも、かなり親しいようだしのう…)
ドリンクを持つ手が止まったまま、仁王は七星を見つめた。
続けて次の相手にかけた。
「リョーマくん?あたし、七星。うん、珍しいでしょ。ちょっと相談なんだけど、あたしとダブルス組んでくれない?」
何だよそれ…って言うリョーマくんに、あたしは説明した。
『せっかく俺が 片づけてやる…って言ってんのに、何でお前がのこのこ出て来んだよ』
不機嫌そうに言う。
「だって、元々あたしのことなんだし、もしリョーマくんが負けちゃったら、あたしは千石さんか、日吉さんかどっちかと、つき合わなきゃならないんだよ?それ凄くヤなんだけど」
『俺が負けるわけないだろ?』
「仮にそうだとしても、自分が知らないうちに決められるのが嫌なの」
『…強情だな。何でそんなお前がモテるんだか…世の中不思議だな』
「悪かったわね」
あたしは思わず口を尖らせた。
『…わかったよ。組んでやるよ』
リョーマくんのため息が聞こえた。