夏の幻*
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「もしかして、日吉さんを呼び出しませんでしたか?」
あたしは考えながら言った。
『ああ、よく知ってるな?それがどうした?』
「…日吉さんに、伝言願えますか?」
『あぁん?俺様をパシリにしよってぇのか?』
「…意地悪言わないで下さい」
『くく…冗談ぐらいわかれよ。で、何て伝えりゃいいんだ?』
「試合はダブルスに変更─それだけでわかるはずです」
『試合?日吉がか?一体誰とやるんだ?』
くつろいでいた感じの跡部さんが、居住まいを正すのがわかった。
「ん~、あたしとリョーマくん」
ちょっと、えへ…と言う感じで言った。
『あぁ?…お前と越前がダブルス?…日吉は誰と組むんだ?』
「…千石さん、山吹の」
『…どういう組み合わせだ、それは。…さては、また何かやったな?』
跡部さん、やや呆れモード。
「ん~、降りかかる火の粉は払う主義なんで…」
ちょっと遠回しに言った。
『…なるほど、まだ日吉は、諦めてないってことか。大変だな、お前も』
跡部さんが笑う。
「じゃ、伝言お願いします」
『俺も見に行っていいか?』
「え?…ああ、どうぞ」
『じゃ、伝えとくぜ』