夏の幻*
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「越前リョーマ…?彼女は俺一人のひとですよ。誤解しないで下さい」
(…日吉さん。その言い方の方が誤解されます)
「へぇ…七星さんが日吉くんの…」
千石さん…何か思案してる…?
「にわかには信じ難いな。七星さん、本当に日吉くんなの?」
少し挑戦的に、千石さんが言う。
「俺ですよ。…やっと俺のものになったんですよ」
ぎゅ…と日吉さんの腕に力が入る…。
あたしは、打開策を見い出せないまま、気持ちばかりが焦ってしまう。
「俺はね、七星さんの口から聞きたいんだ」
千石さんの視線が、日吉さんを突き抜けてあたしに刺さる…。
「俺だと言って」
日吉さんがあたしに顔を向けると、囁いた。
「で…でも…」
「切り抜けたいんでしょ?今頼れるのは俺だけだよ…悪いようにはしないから」
日吉さんが微笑んだ…。
一番最初に出会った時の、爽やかな…。
「あの…い…今は日吉さんなんです。色々あるんですけど、今は…日吉さんだけです…」
本当にいいのかな…と焦りつつもあたしは、ふたりに追い詰められる形になってしまった。