夏の幻*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
(うわ~勘がいいなぁ…跡部さん)
どうしよう…。
考えたけど私は、跡部さんに嘘をつくわけにもいかず、
「はい、兄は七星さんに会ったことあります」
私は正直に答えました。
「お嬢ちゃんに興味持ったろ?」
ますますいい勘してます。さすが、私の好きな人…。
「はい凄く…興味持ってました。私もつい最近知ったんですけど…」
「…今、お嬢ちゃんと兄貴は一緒にいるんじゃねぇのか?」
「何でわかるんですか!?」
「…やっぱりな」
私が自分の口を押さえた時には、すでに遅く…。
「お嬢ちゃんはあれで、かなり間抜けだからな。始めは簡単に仕掛けた罠にかかるんだ。面白ぇくらいにな」
跡部さんは、くすくす笑う。
「しかし、簡単にかかるから、簡単に抜けちまう…。そのうちこっちが、罠にかかって抜けられなくなる…」
跡部さんが、ゆっくり私に視線を向ける。
「お前の兄貴、お嬢ちゃんに罠、仕掛けたろ?」
(…うっ…その通りです)
「…何でわかるんですか…?」
私はまた、同じことを言ってしまった。
「お嬢ちゃんに興味を持つとな、逢いたくて色々画策するからさ」
跡部さんは笑った。