夏の幻*
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『お膳立てしてくれるだけでいいんだ』
お兄ちゃんがあまりに必死になるから、私は押しきられた格好で、仕方なく七星さんに連絡を入れました。
作戦は─
私と七星さんがいる所に、偶然お兄ちゃんが通りかかる─と言う設定です。
(七星さん、ごめんなさい。でも私は、やっぱりお兄ちゃんの妹だから…お兄ちゃんには幸せになって貰いたいんです…)
「あれー、渚じゃないか」
わざとらしくお兄ちゃんが声をかけて来たのは…
日曜日の公園。
「何やってるんだ?…あれ?友達?」
(お兄ちゃん…にこにこしすぎ…)
「!!」
七星さんが本当に驚いて、ベンチから立ち上がった。
「七星さん!?」
お兄ちゃん、さらにわざとらしく七星さんに近づく。
「久し振りだねー。まさか、こんな所で再会出来るなんて…」
お兄ちゃんの喜ぶ顔とは対照的に、困惑する七星さんの顔…。
私は少し罪悪感に苛(さいな)まれる…。
…で、約束通り頃合いを見計らって、お兄ちゃんが自分のポケットから、私の携帯を呼び出し─