夏の幻*
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「ねぇ、七星さんの彼氏…ってどんな人?」
私は、接着剤でくっつけたカップを持って、約束の喫茶店で七星さんに会ったとたん聞いてしまいました。
「─え?」
七星さんは、ちょっと驚いた顔をして私を見ます。
「え…えと、何でまた急に?」
「こ…好奇心。あの…七星さん凄い可愛いから…絶対彼氏いると思って…」
まさか、お兄ちゃん用のリサーチ…なんて言えないから、私は正攻法で切り出しました。
「そんな、あたし…普通です。それに彼なんて…」
七星さんが恥ずかしそうに下を向いた時
「お嬢ちゃんじゃねぇか」
よく通る男の人の声が、七星さんに向かって降ってきました。
「跡部さん!?」
七星さんが、びっくりして見上げた先には、本当に跡部さんが顔があるんです。
(ええ! 何で跡部さんが…七星さん知り合いなの?)
私もドキドキして、跡部さんの顔を思いっ切り見つめてしまいました。
「丁度いい、これからお前の家に寄るつもりだったんだ」
「えぇっ!? 何でそんなことになるんです?あたし聞いてません」
「そりゃそうだろ。さっき決めたんだからな。今日の俺様は退屈なんだ。それでお前の話を思い出した」