Shall we dance?
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「迎えに来たんだ。君ひとりだと心配だからね」
不二が数段下の階段から、七星を見上げて柔らかく微笑んだ。
「俺も、いる」
そんなことわかってるのに、越前が不二を追い抜くと七星と同じ段に並んだ。
「心配はいらねぇって、俺様がこいつを送る」
そう言うなり、跡部は七星の頭に手を乗せた。
一瞬え、と思ったが、大きくて暖かいな……と感じた時、
「ああ、跡部。生徒会宛にFAXが来てるぞ」
氷帝の榊教諭がこちらに向かいゆっくり階段を登って来た。
「わざわざどうも、先生」
そう言いながら跡部は軽やかに幾段か駆け降りると、踊り場で足を止めた榊教諭からFAX用紙を受け取った。
何枚かある用紙を確認する跡部の手元は、七星の所からもよく見える。
だがそれはどう見ても、さっきまで跡部と話していた合同学園祭のエリア希望申込書……に思えて仕方がない。
「あの、跡部さん。それって……」
疑問に思った七星は迷わず跡部の所へ駆け寄った。
「ああ、さっき話していた合同学園祭の他校からのエリア希望だ」
ひらひらと跡部は用紙を振る。
「で、でも」
七星が焦ると
「ああ、悪いな。青学のは入れ忘れちまったようだ」
言葉とは裏腹に、まったく悪びれていない様子の跡部が笑顔を浮かべると、階段の上に顔を向けた。