Shall we dance?
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「それなら…」
七星は模擬店がびっしりと立ち並ぶ祭や、アトラクションが盛り沢山の遊園地、そして人が集まるイベント会場を思い起こして地図のエリアを指差した。
「青学は、この正面の中央エリアにします」
「よし」
それだけ言うと、跡部は七星の差したエリアに『青学』と書き込んだ。
「ま、残りもすぐに決まる」
ペンにキャップをしながらそう言うと、跡部は笑った。
「あの、今日の用件はそれだけでしょうか?」
「ああ、そうだ」
七星の問いに速攻で返事が来たが…その答えでますます来るほどの用事じゃない、と七星は思った。
(ほんと、委員長宛てに送って来た書類に、地図と希望エリアのアンケート入れておけばわざわざ氷帝まで来なくてもよかったのに…)
と、今日届いたあの分厚い封筒を恨めしげに思い出した。
「じゃ、失礼します」
「待てよ。送ってやるぜ」
見取り図をファイルにしまうと、跡部は生徒会長の机に置いてあったこの部屋の物と思われる鍵を手にした。
「後はこれを職員室に返すだけで俺様も帰れる」
ドアに鍵をかけると指先に鍵を通した紐をからげ、跡部はそれをくるんと回して笑った。
「あれ…」
「…え…」
「何だ、てめぇら」
「ふうん…」
跡部と並んで生徒会室のドアから離れたとたん、階段を登って来た不二と越前に出くわした。
二人がなぜここにいるのかわからず、七星は本当に驚いた。というか、一瞬氷帝にいるのを忘れた。