Shall we dance?
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俺様としたことが、何を焦る。ただ目が合っただけだ……そう、ただ、目が……。
「大阪……」
跡部の乱れをよそに七星は数度まばたきをすると、もう一度図面に目を落とした。
関東の強豪を招いて合同学園祭を催すのだ。そこへ地方から参加するのだから、さぞかし名の知れた学校なのだろうとは容易に想像がつく。
「ああ、全国での鍵を握ると言っても過言じゃねぇだろうな。四天宝寺はうちの忍足の従兄弟が同じテニス部だ」
「忍足さんの……?」
七星の眉がわずかにひそむ。
「心配するな、忍足も奴の従兄弟も近づけさせやしねぇよ」
七星のかすかな戸惑いに気づき、ふっと微笑む跡部。その言葉に驚いたように七星が目を見開いたのがわかった。しかし、もう一度跡部を見上げた時には安心したような笑顔が浮かんだ。
(それにしても、青学はどこがいいって言われても)
自分一人…しかも一年生の一存でなんて決められるはずなんてない。学校行事なんだし。
「あの、とにかくですね、実行委員長に報告してからでないと…」
焦る七星に
「構うことはねぇ。この件に関しては、連絡係のお前がすべての決定権を握っているんだ。お前の好みでいい」
さらに追い討ちをかけてくれる。
「えっ…でっ…でも」
「たかが場所取りだ。敷地内を参加校の数のブロックに区切っただけで、どこも立地条件は同じで大差ねぇ」
跡部はそう言うと、見取り図の境界線を改めて赤いペンでなぞった。
「入場門を入ると広場がある。そこから見て、正面か左右のどこかだぜ」
確かに、内容さえ面白ければどこにどんなアトラクションがあっても、見学者には苦にはならない。
広いテーマパークを思い出して、七星はそう思った。