Shall we dance?
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「広っ……!」
跡部が広げた見取り図が視界に入ったとたん、思わず七星から声が出た。テーマパークで貰う地図と変わらない。
「まずここがゲート、ここが中央広場……開会式や閉会式、特別アトラクション、後夜祭もここで行われる。ここは演劇やショーなどの舞台用ステージ」
跡部が説明しながら滑らす指先を真剣に目で追う七星。いつになく緊張感を漂わせている。
「一体どれくらいの学校が参加するんですか?」
「え……」
そう言いながら、跡部の向かい側で見取り図を見ていた七星が、目線は図面に置いたまま跡部の隣に移動して来た。そのほうが見やすいと思ったのだろう。
「ああ、関東からは氷帝、青学、立海、ルドルフ、不動峰、六角の6校だ」
いつもなら七星は自分からこんな近くに寄って来たりはしない。かなり見取り図に注意を取られている様子だ。
(当然だ。このプロジェクトは俺様一斉一代の自信作だからな)
内心自信たっぷりな俺様笑顔を浮かべたものの、七星の半袖ブラウスの端がわずかに自分の腕に触れているだけで妙にそわそわするのも事実だ。
「関東って……他の地方からも参加校があるのですか?」
驚いたように七星が顔を上げた。
ずっと七星を見つめていた自分の視線と、当たり前だがぶつかった。
「あ、ああ。特別参加校があるんだ。大阪の四天宝寺中だ」
なるべく自然に目をそらし、図面を見直すふりをした。