夏の幻*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
喫茶店に入って、席に座るとさっそく私は、女の子の許可を貰って箱を開けました…。
ティーカップとソーサーのセット…見事に割れてる。
「ごっ…ごめんなさい。私、オッチョコチョイだから…」
何度も頭を下げました。
でも、その子は私が弁償すると言っても、
『ただの記念品だから』…と、値段もわからないし、気にしないで…と言ってくれたんです。
(でも記念品なら、余計…悪いことしちゃった)
割れたカップに視線を戻すと…
「あれ…?」
カップの柄…凝ったデザインだけど…何だか校章みたい…?
私は、カップを合わせてみた………。
「氷帝学園の校章!?あなた氷帝の人なんですか!?」
私は思わず大声を出してしまい、あわてて周りを気にしてから口に手を当てた。
「ひょ…氷帝の人なんですか?」
声を小さくして、私はもう一度その子に尋ねました。
「いえ、違います。あたしは青学です」
その子は笑って言いました。
「記念品…って言ったでしょう? 今日は氷帝の体育祭があって…その…ちょっと参加賞で貰ったの」
何だか言葉を濁すようにだけど、その子は説明して…
「あ!ごめんなさい!私、自分の名前も言ってなかった!千石渚と言います!」
「…千石…?」
その子はなぜか、のけぞったようにして私を見ました。