パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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『何を聞いても一ノ瀬さんのスケールの大きさには驚かされるよ』
高校生の幸村くんが笑った。
「そうかな。誉められたんだよね?」
『うん、誉めた誉めた』
面白そうにもう一度幸村くんが笑って、通話は終了した。
「ここにいたのか。捜したぜ」
跡部くんがやっと見つけた、という感じで私の向かい側に腰をおろした。
「ああ、何も言わずにごめんね。でも取材陣に見つかるわけにいかないでしょ。あの飛行機はチャーター機で、乗客は日本のジュニア代表メンバーと関係者オンリーなんだし」
面倒くささ丸出しの私に跡部くんも苦笑いしか浮かばない。
「幸村くんはどう?」
「ああ、大丈夫だ。案外上手くやってるぜ。幸村もそれなりに英会話出来るからな」
「そか」
強制的に身代わりにしちゃったけれど、火事場の馬鹿力で必死でした、でとりあえず逃げ切れるだろうと思う。
「燃料は始めから満タンとは言いがたかったし、意図的にきみたちを海へ墜とす気だったのは明らかだよ」
「八百長の賭けテニスの逆恨みから、俺たちを消そうとしたのではないか、という結論が話し合いで導き出されたな」
「うん、そうだね」
私がつまんで空にしたアフタヌーンティーが下げられ、跡部くん用のティーセットがテーブルに並べられた。
ついでに私の分のケーキセットも並ぶ。アフタヌーンティーのあとにケーキセットか。食べる人間に思われてるな。食べるけどさ。
「今、跡部の情報網で確認中だ。折り返し連絡は来るだろう」
そう言って跡部くんは、すぐに取れるように自分のスマホをカップの横に置いた。