パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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一人感慨に耽(ふけ)っていたら、切原くんの携帯が鳴った。
『幸村だけど、あれから無事に降りられたみたいだね?』
ちゃんと携帯に出てるし、と笑われた。
「あ、連絡遅れてごめんね。ディッチングの後はバタバタしてて、やっと落ち着いたところだよ」
実は高校生の立海メンバーたちは私が操縦席で必死に格闘している間も応援し続け、励ましてくれていたのだ。
「皆の声援のお陰で随分勇気付けられたよ、ホントありがとう」
『どういたしまして。俺たちが一ノ瀬さんの役に立てたなら何よりだ』
『少し聞きたいのだが』
声が柳くんに変わった。
『一ノ瀬さんはなぜ飛行機の操縦が出来るのだ?』
『あー、それ俺も思った!』
『俺も思ったっスよ! 一ノ瀬さんカッコよすぎっスよ~』
柳くんの疑問に次々と脇からも声が上がる。
「理由は簡単だよ。飛行免許持ってるからさ」
『は?』
『え?』
『ええ!? マジかよ!!』
「まあ、免許っていってもまだ、自家用でレシプロ機やヘリまでだけどね」
だから、ディッチングさせた機体のようなジェットエンジンの免許はまだ取れていない。
今年の目標はそのジェットエンジンの事業用免許取るのさ。と、一人ほくそ笑んだ。
『なんだか、凄いね。一ノ瀬さんが言うと、高校卒業前に車の免許取りに教習所行くのと変わらなく聞こえるよ』
卒業と聞くと、目の前のアルバムを嫌でも見てしまうけれど、軽く流そう。
「うん、私はアメリカで取得したから日本で取るよりは楽だと思うよ」
『ええ!』
また携帯の向こうで騒ぐ面々。
『アメリカ……』
「うん、伯父がアメリカで事業しているんで、スクール通いと試験の間は滞在させてもらえるから、費用面でもかなりお得だね」
『へえええぇ……』
驚きとため息が混じった声が耳に届いた。