パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「校舎も似ているぞ。ほらこっちに並ぶ木は全て同じだし、極めつけは航空写真から見た校舎周りの町並みだ」
なんで柳くんは立海の航空写真をフォルダに入れてあるんだ、と憤慨したが母校が写る町並みと、立海周辺の町並みがまるっきり同じなのはもう否定が出来ない。
「きみたちの高校の場所は、こちらでは立海のある場所で間違いないか?」
私はラウンジの天井を見上げて、もう一度大きく息を吐いた。
「そう。間違いないよ。そこに立海大はない」
「では、俺たちはどこにいる?」
一番聞かれたくなくて、そして一番知らせなくてはならなかった質問が来た。でも多分柳くんはその答えをすでに持っている。
「柳くんはもう知ってるでしょ?」
「俺は一ノ瀬さんの口からちゃんと聞きたいんだ」
まっすぐにこちらを見てくる。
三度目のため息を吐いた。
「そう。きみたちは誰も私の世界にはいない。いるのは二次元の中だ」
「二次元?」
「そう、テニス漫画のキャラクターとして存在している」
「二次元、キャラクター……」
呟く柳くんは必死に何かを考えるように集中し始めた。
「きみの世界に俺たちがいないなら、却って好都合かもしれない」
「え、どういう意味?」
「やる価値は大いにあるだろう」
「え?」
わけがわからん。
アルバムは確認のために借りただけだからと、戻してくれた。
柳くんも考える事がある、とラウンジから出ていった。
そっとアルバムのページをめくった。
千晶のクラス。二年からの持ち上がりだから、私のクラスメイトたちでもあった。
「変わってないな……」
懐かしくて、羨ましくて、本当なら千晶の隣に自分の写真もあるはずだった。出席番号はいつも並んでいたから。
「一緒に卒業したかったな……」