パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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「今回、ここへ来るとは全然思っていなかったんだけど、どこに出るかわからないから念のため持って来たんだ」
そう言いつつ本と冊子を渡した。
「それはありがとう。わざわざすまない」
柳くんの希望を覚えていたのがよほど嬉しいらしく、目が優しく微笑んだ。
「俺にはないんかの?」
仁王くんに聞かれたが
「ごめんね、あとは丸井くんのガムしかない」
これは千晶が丸井くんに頼まれた物だが、仁王くんがつまらなそうな顔になる。
「写真」
「うん?」
「次来る時、お前さんの写真持って来んしゃい」
そんなのが欲しいのか? と首を傾げたが「それがいいナリ」と私の頭をポンポンと叩く。
「それなら今さ、仁王くんのスマホで自撮りのツーショット撮らない?」
仁王くんがかなりびっくりしたみたいだけど、
「自撮りするなら俺が撮ってやろう」
という柳くんの提案で、始めは照れていた仁王くんもポーズを決め、結構な枚数を自分のスマホに収めて満足そうにラウンジを出ていった。
「なるほど、やはりな」
仁王くんの姿が見えなくなると、柳くんが呟いた。
柳くんの手にある冊子。千晶に頼んでいたというその冊子は、なぜか卒業アルバムだった。
「それ、高校の?」
「そうだ、近江さんのアルバムだから、残念ながら一ノ瀬さんは写っていない」
「……」
「だが、通学している学校に変わりはない」
そう言いながらアルバムを私側に向けある場所を指差した。
「この校門の大きな桜だが、俺たちの立海にも同じ場所に同じ枝振りである」
柳くんがおもむろにスマホを取り出し、写真フォルダを開いた。
「そら、同じ桜だろう?」
「いや、校門の桜ってどこの学校でも見かけるし、枝振りも偶然似てるだけじゃ」
我ながら言い訳がちょっと苦しいかもと感じる。