パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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計画通り……とどこぞの悪者のような顔をして、別な小さめのラウンジに駆け込んだ浩美は椅子に座って大きく息を吐いた。
「やるのう、幸村を売るとは」
いつの間に着いて来てたのか、愉快そうに仁王くんが笑った。
「仁王くんもね、売ろうかなって一瞬考えたんだよね」
「は?」
まさか? と思ったのか仁王くんが固まった。
「ほら、仁王くんには変装とかイリュージョンがあるじゃない? あれで女声も出せそうと思ったんだけど、素顔で女声は知ってる人が見たら変だってわかるでしょ」
それで、二択の幸村くんになったわけ。という私の説明に
(よかったぜよ。変装あっての変声じゃき。物真似とはちぃとばかし違うナリ)
妙に安心したような表情になった。
「しかし、報道ヘリを見てからインタビューされると瞬時に判断し、着水するまでのわずかな時間でよく精市を人身御供にしようと思いつくものだ」
これまたいつの間にか柳くんがお茶を片手にやって来た。
「人身御供だなんて」
人聞きが悪いじゃないかと思うが、
「結果的にはそうなるか」
あのインタビューだけでは済むまい。
帰国したらもっと凄いだろう。
テーブルにも柳くんが注文したのかアフタヌーンティーが並べられた。
「ああ、そうだ柳くんに渡すものがあるんだ」
私は思い出したように、次元移動の際には肌身離さず背負っている薄いリュックを開けた。
これには、ノートやペンは元より万が一に備えた多額の現金、携帯食や常備薬等を入れている。
その中に以前約束した歴史書と、千晶から柳くんに渡してと梱包された冊子がある。