パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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気持ちが焦る中、
『お待たせしました。その機体に詳しい方が来られました』
燃料切れ寸前でようやく降りられそうだ。
「よろしくお願いします!」
ジェット飛行機の操縦は車と違って1機種で1ライセンスだ。
例えばこの間跡部くんに乗せてもらったボーイング747。あれを操縦しようと思ったらB747の免許がいる。でもその免許でB777は操縦出来ない。B777を操縦しようと思ったらB777の免許が要る。
1機種で1ライセンスだから、パイロットは必然的に何枚も免許を持つ事になる。
つまり、この機体と同型の操縦経験のある免許を持つパイロットに管制塔まで大至急来てもらったのだ。
「レシプロ機までなら何とか出来るけど、いくら小型とはいえ事業用の航空機でいきなりディッチングとか」
さすがに無理がある。
しかも教えてもらいながらのぶっつけ本番だし。
でも迷ったり躊躇う時間はない。
やる。それだけだ。
「いくよ、跡部、柳」
その静かな言葉に『勝負に出るよ』そう言った浩美の背中を思い出した。
(くそ! 毎度背中でカッコつけやがって、俺様の出る幕ねえじゃねーか)
悔しいような残念なような、でもどこか誇らしい眼差しで、跡部は浩美の座る椅子越しにその背中を見つめた。
「行こう跡部」
「ああ」
二人は客室の連中にシートベルトを装着させるため急いだ。
『よし、皆いいかな。オートパイロット解除して手動に切り替えて高度下げるからね』
機内アナウンスの浩美の声に
「へー、一ノ瀬さんて飛行機運転出来るんスね。スゲー!」
無邪気に歓喜する切原に、全員「そういや、おかしくね?」と一気に焦り始めたが
『おりゃ!』
の掛け声ひとつで高度一万メートルからのフリーフォールが始まった。