パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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「跡部、座席の下にライフベストがあると思う。それ皆に着けさせて。あ、ライフベストは機内では絶対膨らませないでね。膨らませるのは救命ボートに乗る時だけ。これ徹底させて」
「わ、わかった。他は?」
「ディッチングしたら、機内アナウンス入れるから脱出して。アナウンスシステムがもし壊れて使えない場合はアラームが鳴るはずだから、ピーピー連続して鳴ったら一刻も早く機外へ出て。これ撤退命令ね」
「浩美、は……?」
「もちろん逃げる。当たり前」
その答えに不安げだった跡部の顔が一気に安堵の色になった。
「跡部の客船には全員乗り込める分の救命ボートはある?」
遠目に全速でこちらに向かってくる大型客船が見えて来た。
「当然だ。救難用のヘリも追加してある」
この機体から付かず離れずの距離でヘリがバラバラと数機飛んでいるのも確認出来た。
「さすが」
浩美の短い言葉に跡部は信頼された喜びを感じた。
「柳、乗客用非常脱出口確認して。シューターがドアの開放と同時に展張するから、非常口の開け方先に覚えて」
「……了解した」
柳の緊張が跡部にも伝わる。
跡部が軽く柳の肩に手を置いた。
「跡部、柳、ディッチングしたら90秒以内に乗客全員脱出する! 客席の指揮は任すよ? いいね?」
「わかった!」
「イエッサー!」
二人は弾かれるように客席に向かうと、手早く各校のメンバーに話を伝え脱出の準備に取りかり始めた。