パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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「開いたね。手塚くんありがとう」
荷物室のドアは正に力で吹っ飛んだが、操縦室のドアはかなりスマートに開けてもらえたように思う。
(まあ、ノブ部分はねじ曲がって凹んでますけどね)
同時多発テロ以降、操縦室のドアはハイジャック防止でかなり頑丈かつ強固な施錠装置が義務づけられるようになったというのに、テニスボールひとつでなぜこうも容易く破壊されるのか、とかは考えても始まらない。
「構わない。役に立てたなら何よりだ」
手塚くんは静かに会釈するとそのまま皆の所へ戻って行った。
「さて、始めますか」
壊れた扉を開くと私は操縦席へとまっすぐ向かった。
(さっきの爆弾のカウントダウン、残ってた時間は30分だったな)
目の前の計器盤をあちこち見回し、燃料の残りもあとわずかだとわかった。例え爆弾が不発だったとしても、どのみち燃料切れで墜落だ。
とりあえず、私はどこかの国の管制塔とコンタクトを取るために、周波数のスイッチをいじる事から始めた。
でもフライトの内容とか当然わかるはずもないので、突然のアクシデントでパイロットに成り代わり操縦をすることになった乗客の一人、という設定を押し通すことにする。
逆恨みだかなんだか知らないが、こんな小型機に未来ある中学生乗っけて海の藻屑にしようだなんて
「許せん!」
「一ノ瀬さん?」
「柳、跡部に伝えて。燃料の残り具合から連絡のついた一番近い空港へも行く猶予はない」
「え、それでは……」
「ディッチングする!」
「え、ディ、」
「海上へ胴体着陸する」
「え、いや、一ノ瀬さん?」
柳がだんだん蒼白になる。
「皆の命、もらい受けるから覚悟してくれ」
「ええ!」
「浩美!?」
呼ばれた跡部も慌てて操縦席になだれ込む。