パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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「……え?」
聞き慣れない言葉をあっさりという浩美に
(ああ、そうだ、彼女は無類の航空機好きだった)
と自身を無理に納得させようとした。
「呼んだぜ。もうしばらくしたら着くだろう」
「ありがとう。じゃドアのほうお願いします」
「俺がやろう」
そう言ってラケットを構えたのは手塚くんだった。
「何でやる?」
「場所も狭いし、とりあえず零式サーブで数発やってみよう」
手塚くんの手からボールが離れた。
『ああ、思い出した事がある……この件に関係があるかはわからないが』
会議中のメンバーに、高校生の参謀が当時の試合後に事件があったと伝えて来た。
「事件?」
『そうだ、俺たちのジュニア世界大会の裏で大規模な八百長の賭けテニスが行われていたと報道があった』
『あー、あったな! そういやそんなの』
『ありましたね、あれはかなり逮捕者も出て世界的なニュースになっていましたよ』
「八百長の賭けテニス……?」
「え、もしそれがこっちでもやってたら俺たちどうなるんスか?」
「そうだな、例えば俺たち以外が勝つ仕組みになっていたはずなのに、俺たちが勝ったせいで大負けした奴がいたとしたら……もしくは胴元で賭けさせていた連中に大損させたとしたら」
「そんなん……俺らがめっちゃくっそ逆恨みされるだけやん」
『俺たちの世界では行動しなかった誰かが、きみたちの世界では復讐という形で動いてしまったという事になるのか……?』
高校生の柳の言葉に飛行音だけが響いた。いつの間にか手塚のボールの音も聞こえなくなっていた。