パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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「うんそう、もう一人の俺」
「え、いや、一体……」
「嫌だな。パラレルだよ、跡部。跡部財閥は次元移送会社のスポンサーだろ? その御曹司なら即刻理解してくれないかな。別次元の俺たちも一ノ瀬さんと知り合いなんだよ」
にこやかに説明する幸村が「ちょっと借りるね」と浩美の手から携帯を持って行った。
「久し振りです。幸村です」
『ああ、幸村か。ホント久し振り。元気そうだね』
跡部くんたちも異次元でテニス合宿とかしてたのに、自分たちと会ったことはないのかな? と思ったが今は別な話だ。
「ねえ、跡部の力で大型の客船用意出来る?」
「わかった! 他には?」
「このドアも開けたい。でも荷物室みたいなぶち破り方はしないで穏便に壊してほしいね」
「よし」
跡部くんが連絡のためその場を離れると、入れ替わるように柳くんが立った。
「皆は?」
「高校生メンバーとミーティング中だ。彼らは何事もなく帰国出来て、なぜ俺たちは出来ないのか、という議題でね」
その大事な会議で参謀と呼ばれる柳くんがいなくて大丈夫なのかと思ったが
「向こうには俺より年数を積んだ参謀がいるから問題ない。それよりもきみがこれから何をするつもりなのか、そのほうが遥かに気になる」
興味津々の視線をたっぷりと注がれてしまった。
「何をするつもり、というか。何が出来るかの選択肢かな」
まずこの操縦室に入って現在地、燃料の残り、この機種の詳しい状況を調べないとね。それを伝えると柳くんの表情が険しいものとなり、かなり考えてから言った。
「もし、燃料が切れたら」
「当たり前だけど墜落するよ」
柳くんが言いきる前に答えた。こういうことは先伸ばししても仕方ない。
「ただ、それは自分も嫌だし避けたい。燃料が近場の空港まで保つならいいけど、無理なら洋上にいる間にディッチング(着水)する」