パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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「百八式波動球!!」
(ひいっ!)
ドアから離れて耳塞げと言われたけど、衝撃が凄いとしか言えない。
いや、ドア吹っ飛んだし。
まさか一球で終わるとは、テニス恐るべし。
(つか、皆この打球普通に腕で受けてるよね?)
「浩美大丈夫か?」
跡部くんが真っ先に駆け寄って、荷物室の片隅でうずくまる私を抱きしめた。
(いや、気力ゼロかも)
「一ノ瀬さん、さっきの爆弾てこれかい?」
柳くんに聞かれ頷いた。
柳くんと乾くんが、私が爆弾処理班の人に教えてもらいながら片付けた箱を興味深く覗いていた。
「いかん」
当初の目的を思い出した私は、跡部くんの腕を離れ飛行機の前方へ駆けた。
「浩美!」
「一ノ瀬さん?」
操縦室のドアに小さい覗き穴がある。そこから中を見てみる。
「誰もいない」
やっぱりだ。
今この飛行機は辛うじてオートパイロットで飛んではいるが、いずれ墜ちる。
「どうした?」
「燃料、どれくらい保つんだろう」
「え?」
「さっさCAがいないって騒いでいたけど、それよりも操縦士もいないよ」
「!」
どこからどう脱出したのか、全くわからない。
でもそいつらの脱出ルートがわかれば私たちも逃げられるかもしれない。
でも、私たちが逃げて空になったこの航空機はどこへ墜ちるんだ?
海ならばまだいいが、どこかの国の上空で燃料切れを起こしたら。
それとも海上で撃墜してもらうか?
『一ノ瀬さん、どうなった? 大丈夫?』
黙り込んで考えてしまった私に高校生メンバーから連絡が来た。
「……この声、幸村、か?」
ずっと傍についていた跡部くんの目が驚いたように、少し離れて私の後ろ側に立つもう一人の幸村くんを捉えた。