パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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問題はいつ逃げたか、とかいうことじゃない。
誰が残っているかだ。
もし誰もいなかったら……。
『OKですよ。これでもう爆弾は大丈夫でしょう。お疲れ様、よく頑張ったね』
「ありがとうございました!」
(爆弾?)
扉に寄りかかる形で一番近くにいた柳が、浩美とハンズフリーの通話相手との会話を漏れ聞いた。
(爆弾だと?)
同じく跡部の耳にもそれは届いた。
跡部と柳が同時に向かい合う相手と、ドアの中の人物への視線を交差させた。二人の間に緊張が走る。
「どう、思う?」
「解決はしたようだが」
「ああ、だが到底納得は出来ねえ」
「とりあえずこのドアを開けよう」
とりあえずこのドアを
「ぶっ壊してもらおうか」
見る限り、荷物と一緒にテニスラケットもこちらに置かれている。
「でも全員じゃないね。機内手荷物で持ち込んだ連中に頼もう」
フェンスにめり込ませたり、磔(はりつけ)にさせたり、コンクリートを陥没させたり、コートに氷柱建てて凍らせたり出来る連中ならばドアを壊すくらい朝飯前だろう。
「人間でさえ空中に軽々と吹っ飛ぶし」
そうと決まれば、と浩美が声をかけようとした時と、跡部たちがドアを叩こうとした時が重なったが、わずかに浩美が早かった。
「ねえ」
「! なんだ?」
「この扉壊してくれるかな?」
「え……」
もとよりそのつもりだが、まさか浩美から提案されるとは柳も跡部も思っていなかった。
「そっちに行って確かめたい事もあるし」
「よしわかった! 待ってろ」
「あ、でも扉限定でお願いね。他も壊されると、航空機だし飛行に影響出ると困る」
念を押したが、ドアの向こうで「イエーイ!」と何やらスクラムを組んだような掛け声が響きちょっと不安になった。