パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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皆の申し出にありがたいんだか、なんだかわからなくなったが、緊張は取れたと思う。
「こちらがいいと言うまでドアの前から出来るだけ離れてて。いい?」
浩美の希望は最優先だが、今回その言葉に従う者は一人もいなかった。
(あの時と同じじゃねえか)
困難が振りかかる時、浩美はその場にいる者のために、自分の身に全て引き受けようとする。
(そんなことはさせねえ。今度こそ俺様がお前を守る)
ドアの内側から誰かと会話をする浩美の声が細々と聞こえる。
(高校生の俺と言った。ならば、以前一度接触があり、未来の自分とも言える俺本人と話した、あの次元の柳だろう)
赤也が一ノ瀬さんの携帯が鳴ったと言っていた。
もし赤也が機内手荷物として一ノ瀬さんの携帯を持ち込んでいたなら、一ノ瀬さんは間違いなく俺たちを頼っていたはずだ。
「残念だ」
柳は細い瞳を閉じ、ため息と一緒に呟いた。
「これでいいですか? 大丈夫でしょうか?」
私は何度も確認して最後のコードを切った後、爆弾処理班の人に写真を撮って送った。
時限装置のカウンターは30分も余裕が残っていた。
「でも、客室乗務員がいないって皆騒いでたね」
この爆弾を仕掛けたのがCAでないにしても、共犯に変わりはないだろう。
でも座席への案内や、機内から扉を閉めないといけないわけだし、離陸後しばらくは乗務していたはずだ。
これだけ捜索してもいないということは、どこかで脱出しているとしか考えられない。