パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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「あれ……」
客室乗務員が犯人なら、こっちで物音とか立てたら犯人に聞こえちゃうじゃないか。
「いや、あれ?」
ちょっと待って。爆発したら犯人も巻き添えだよね。普通、爆弾仕掛けたらさっさと逃げて高みの見物に切り替えるよね?
じゃ、仕掛けた乗務員はすでに逃走済みで、事件とは関係ない乗務員と入れ替わってる事になる?
「……」
でも、爆弾解除しても、この航空機の規模の航続距離ではテクニカルランディング(給油のみの目的で他国の空港に立ち寄る)しない限り日本に帰るには無理がある。
「まさか……」
私にはもう嫌な予感しかなかった。
「何言ってんだよ、赤也」
「いや、確かに聞こえたんスよ。なんかさ~一ノ瀬さんの携帯の呼び出し音が鳴ってたはずなんス。荷物のほうに入れちまうなんて、マジ不覚っスよ」
その時、ドアのほうへ丸井くんと切原くんが話しながら近づいて来た。
「丸井くん! 切原くん!」
爆弾に刺激を与えたくないので、出来るだけ軽くノックをしながら二人に呼び掛けた。
「ええ!?」
「一ノ瀬さん!? そこにいるんスか!?」
丸井も切原も、いるはずのない人がいるはずのない場所から声をかけて来たから仰天して大声を出した。当然その大声は狭い機内に響いた。
一ノ瀬という人名が、特定の人物に対して過剰に反応するのはもう止められない。
「浩美か!? そこにいるのか浩美!?」
跡部景吾が一瞬でドアの前に移動したのは言うまでもない。
「あ~跡部くんか。うん、いたりするから騒がないでくれる?」
私は爆弾を横目でチラチラしながら跡部くんがドアに突撃をかまさないか、それだけが心配だった。