パラレル・どっと・混む〜Episode2〜
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試しにそっとドアノブに手を伸ばしたが、ガチッと鳴っただけで動かなかった。
「電子ロック錠か。客席側にIDカードの読み込みか数字入力で解除する端末情報器があるはずだけど」
万が一ドアが開いたらガッチリ固定されたコードが引っ張られて『ドカン!』てか?
箱の蓋も開けて中を確認した。
素人目にもわかる。
「爆弾じゃん……」
なんだかカチカチ動いてる。
これ、コードが引っ張られて刺激与えたらドカン!
開けなくても時間が来たらドカン!
「……」
さて、人を助けるどころじゃないね。
自分が一番ヤバい位置にいるし。
「……」
とにかく状況の把握をしようと、私は切原くんの携帯を取り出しコールした。
「あちゃー!」
なんと、呼び出し音が棚にある荷物の中から聞こえてきてしまったのだ。
(切原くん、私の携帯を試合にも持ち運んでくれたのは嬉しいけどね)
でも、これでわかった。私の携帯を持つ切原くんは、あの次元の切原くんただ一人だから。
この飛行機に乗るテニスのメンバーが以前出会った次元の人たちだとわかったのはいいが、肝心の彼らとの連絡手段がない。
私の新しいスマホはこの世界では使えないのだ。多分存在しない人間は情報もないから、当然回線契約もない。という事なのだろう。
さてどうしよう。
「切原くんの携帯から切原くんに繋がったら面白いんだけどな」
冗談半分、本気はちょっと。なげやりもある。
切原くんのナンバーを打ち込んで、少しだけ躊躇ってからコールボタンをタップした。繋がらなければ次の作戦を考えよう。
と思ったら呼び出し音が鳴ったのだ。
「!」
かかった! 思わず心臓がドキドキする。
耳に届くコール音が途切れた。
『もしもーし、誰っスか?』
明るい切原くんの声にちょっと笑ってしまう。相手を確認もせず出たらしい。