トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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「俺も何か渡そうかと思ったけど、最初にキャップあげたし、別にいいよね?」
越前くんがスッとこちらに近づくと、そう言った。
「うん、全く構わないよ。あの時はありがとう」
越前くんにそう返すと
「まあ、何かの役に立つかもしれないし、持ってて損はないでしょ」
大きな瞳でにっと笑う。
「そうだね。大事にするよ」
もう一度ありがとうと言うと、越前くんは青学メンバーのほうへ戻って行った。
「個人的に頼みたいのだが……」
今度は柳くんが来た。
「何かな?」
「もし次回こちらに来る事があれば、歴史書を一冊お願いしたい」
「年表とかあるほうがいい?」
「ああ、いいかもしれない。チョイスは一ノ瀬さんにお任せする」
ついでに近所の風景写真などもあるとかなり俺的には嬉しい、と柳くんは付け加えたが……。
(うちの近所なんか撮ってたら、立海大がないことがバレるじゃないか)
写真は引き受けないようにしよう、と強く思った。
今日の何時に戻るかまではわからないので、いつ帰還してもいいように準備は出来た。
「丸井からガム1ダース貰ったわ。代わりに次来る時に、私たちの世界のガム持って来いってさ」
苦笑混じりに千晶が貰ったガムを見せてくれた。
皆はもう別れの挨拶をして部屋から出て行っている。私たちが消えてしまうのを見るのは辛いから、という理由だ。
「でもさ、次もここに来る保証は何もないんだよね」
「そうなんだよね」
また会えるかもしれない。
もう二度と会えないかもしれない。
だから約束が出来ない。
だから約束をする。
どちらも嘘でどちらも本当。
嘘はつきたくないけれど、遠い約束が欲しいから
「またね」
fin.
次のエピソードは
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