トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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「無難な物だけれど、僕たちの寄せ書きと集合写真を贈るね」
不二が乾に代わって浩美に中央に写真が貼られた色紙を手渡した。
「ありがとう」
しみじみと書かれたそれぞれの文を読むと
(なんだか卒業式みたい)
と思ってしまった。
卒業式、か。
ちょっとだけセンチになってしまう。
この春、千晶は高校を卒業して晴れて大学生となる。
私は進学しても高校三年生だ。
(一年差か、吹っ切れたつもりでも何かの節目にはドンと来るな)
「どうした」
そっと吐いた小さなため息も、跡部くんには気づかれた。
「ううん」
何でもないよ、と本当に何でもない素振りの笑顔を跡部くんに向けた。
多分納得はしてないだろうけど。
「俺ら氷帝からは、メンバー全員の手紙付き写真集や」
「……凄いね。まさか校内販売してるとか?」
得意そうな忍足くんから渡された写真集とやらは、普通に一般の書籍として本屋に並ぶ装丁の大型本で画質も最高だ。
「それ、ええな。跡部、売らん?」
「いいじゃん! 跡部売ろうぜ!」
なんだか皆乗り気だ。
(この手の本なら3,500円くらいか。いや、購買でお小遣い価格なら1,800~2,500円あたりじゃないと厳しいかな)
などとページを捲りながら適当な値段を考えていた。
氷帝メンバーが、ブロマイドも一冊に一枚付けようぜ、と騒ぐ中
「これは俺様からだ。お前の世界に戻ってから開けろよ」
と、綺麗にラッピングされた小箱を渡して来た。
「あ、うん。わかった、ありがとう」
受け取った箱を立海饅頭と本を乗せたテーブルに置いた。