トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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「浩美、よかったね。退院許可降りたって?」
「うん、もう問題ないって」
翌日、朝食が終わるや否や千晶が病室に飛び込んで来た。
「やっと戻れるね。でも予定通りの日数で治せるなんて、やっぱり異次元治療って凄いよね」
「うん、ほんとにそう思うよ」
今回の滞在設定日数は四日間だった。ぴったりに設定した人も凄いものだと感心する。
千晶と一緒に帰る支度をしながら話していると
「一ノ瀬さん、退院ってホントっスか?」
ノックもそこそこに切原くんを筆頭に立海のメンバーが入って来た。
「今回はぜってー渡すって決めて来たんだぜぃ!」
切原くんを押し退けるように丸井くんが前に出ると、箱がいくつか入った紙の手提げを勢いよく差し出してきた。
「これは?」
「立海饅頭!」
得意そうに丸井くんが笑った。
「ホント!? ありがとう!」
最初にこの世界に来た時に渡せなかったものだ。二度と会う事も、渡す事も出来ないと思っていた物を浩美に渡せた。それだけでも立海メンバーには万感の思いがある。それに浩美のほころぶ笑顔に喜びもひとしおだ。
「それなら青学からはこの新作乾汁を進呈しよう」
乾がずいっと怪しげな色合いのボトルを浩美に突き出した。
「げっ! 乾マジに持って来たのか!?」
「ダメだってば! もし次元を越えた副作用でめちゃくちゃな汁に変わったらどうするのさ!」
大石と菊丸が慌てて止めるが
「フフフ、そうなったら素晴らしいじゃないか。是非とも経過報告を頼みたい」
レンズを爛々と光らせる乾を、桃城と海堂が病室から半ば強引に押し出した。