トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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「お前が世界のどこにいても一気に捜しに行けるように、出来るだけ航続距離のあるものを選んだ」
「……」
ボーイング747-81、航続距離は15,000km、巡航速度は時速914km。東京からなら、南極まででも行けるだろう。
首を少し右に向けたら、跡部くんもちょうど私を見ていて目が合った。
「……ありがとう」
そう言うのが精一杯だ。
「構わねえよ」
優しい眼差しが緩んだ。
窓から下に流れる雲を眺めながら、いつものメイドさんが用意してくれたアフタヌーンティーを頂いた。
「でもなぜカナダへ?」
ティーカップを受け皿に戻し、疑問に感じた事を聞いてみる。
「ずっと思っていたんだ。お前と再び巡り会えることが出来たなら、初めて逢った場所でもう一度あの星空を二人で見上げたいと」
そうだね、あの星空を見たのはほんのわずかな時間だった。
終われて逃げて、立ち向かうまでの一瞬の時だった。
考えると、自分と跡部くんにある時間差のせいであの場所に行ったらパラドックスとか起きたりするんじゃないのか、と妙な感じになる。
これから行く先は、五年前に過ぎた場所なんだろうか、それともまだ数日前の場所なんだろうか。
そして今さらながらに思ったのは、十歳の少年跡部から見た自分は、かなりお姉さんだったはずなんだが……。
芥川くんに初恋の相手と聞かされ正直驚いた。
(年上とか全然気にしていないんだな)
五年後の再会でも、若干近くはなったけど、年上なのは変わりない。