トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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「俺様に不可能はねえ」
そう言ってメイドさんに支度させられた私を連れて、向かった先は空港だ。
「五年前、お前を捜すために用意したプライベートジェットだ」
跡部くんが指差す方向から飛行機がゆっくりとこちらに向かって進んで来る。
「……」
目が点になった。
プライベートジェットって言うから小型機だとばかり思っていたのに、とんでもない巨体がずんずんと近づいて来た。
「これ、ボーイング747-81、だよね」
停止線の位置にピッタリ止まる航空機を見上げる気分は整備士だ。
「さすがだな」
「そりゃ、米国大統領専用機のエアフォースワンもこの機体をベースに改造されたものだし」
今、ボーイング747-81はほとんどが引退してしまい、運航されているものも旅客機から貨物専用機に変わってしまっているから、乗れるのはとても嬉しい。
(でも、これ、確か……4億290万ドル……448億円くらいしなかったっけ? 中古で買ったとしても、素晴らしい価格なはずだよね?)
思わず下を向いた私の足元からタラップに向けて赤いカーペットが敷かれ始めた。
(レッドカーペット……)
どこのVIPだよ、と思ったが跡部くんは慣れているのか、スッと私に手を差し出すと優雅に機内までエスコートしてくれた。
跡部くんの病院にいたし、邸宅も知っているにもかかわらず、中に入るとやっぱり驚く。
(中も宮殿じゃないか)
この機体を中古で買ったとしても、このカスタマイズのされ具合じゃ、元の値段以上じゃないだろうか?
跡部財閥恐るべし!
「どうだ?」
「いや、びっくりだよ」
入り口で立ち止まったままキョロキョロする私に跡部くんが背後から両肩に手を置いた。