トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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「ではあとどれくらいの教皇が表れるんだい?」
「現在の教皇は2,013年就任のフランシスコ教皇で112番目」
「うん、では113番目は?」
「……FINIS(フィニス)」
「え?」
「終わりってこと。フランシスコ教皇の説明の後はFINISしか書かれていないんだよ。そこで終わり」
「え、いや待て。この世の終わりは……」
「うん、今のところこの世が終わるってのはさすがになさそうだから、ひとつの世界……キリスト教の時代が終わるって事みたいだね」
二人は顔を見合わせて黙り込んでしまった。あくまでも予言の書だし今までが当たっているからと言って、最後のFINISも当たるとは限らない。誰かが変えようとするかもしれないし。同じ未来か、別な未来か、それはまだわからない。ただ、それには関連事項がある。
カナダで見上げた満天の星空。
夜空には星座がある。星占いでも使われるお馴染みの12の星座。それは黄道十二宮と呼ばれ、それぞれ12の星座が約2,000年ずつこの星に影響を与えていく。
地球は自転する時に首振り運動と言われる歳差運動をする。その歳差運動により、毎年の春分の日に太陽の方向にある星座が、25,860年という長い周期で12星座を一周する。
そして各時代の文明の特徴が、その時代に太陽の方角にある星座の特性と同じだと言われているのだ。
キリストの生誕した頃からが魚座(ピスケス)の時代に入ったとされる。
それは、古代キリスト教がイエスを魚で象徴させているからでもある。それはなぜか。
イエスの最初の弟子たちは全員漁師。
そして、イエスの奇跡のひとつに五個のパンと二匹の魚で5,000人の食事を賄ったという話もある。
それに『イエス・キリスト、神の子、救済者』というギリシャ語の頭文字を並べるとイクテュスとなり、魚という単語になるのだ。ゆえにイエスの誕生をもって魚座の時代が始まったとされる。
そのキリスト教そのものでもある、次代ローマ教皇のFINIS。
今はもう魚座から水瓶座(アクエリアス)に入ったと言われている。
そう、魚座の時代は終わったのだ。
魚座は犠牲と愛。
この2,000年の間、キリスト教の愛を唱えながらも争いが絶えず、傷つけ合ってきた。
水瓶座は破壊と創造。
今までのものが壊され、新しいものが生まれてくる。それこそキリスト教に代わって新しい宗教が出て来るのかもしれないし、自分の枠を壊して新しい自分を見つける事もあるだろう。文字通り破壊だから災害もかつてないほど増えるかもしれない。生半可な覚悟では生き残るのも厳しい世界になるかもしれない。自然淘汰というように残ったものが新しい世界を築いていくのだろう。もしかしたら能力に長けた新たな人類が育っていくのかもしれない。
「……」
二人とも黙ったままで私の話を聞いている。