トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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『あ、一ノ瀬さん俺っス!』
切原くんの明るい声は久し振りに聞いた気がする。耳に届くだけでなんだかこちらも元気を貰えるようだ。
『で、よかったらまた近江さんと一緒に遊びに来ませんかって、幸村部長と氷帝の跡部さんが言ってるんスよ』
どうやら異次元ツアーや異次元合宿を定期的に取り入れていくらしく、その下見や体験に私たちも参加してみないか、というお誘いである。いよいよ異次元間テニスが始まるのか? と宇宙空間のような場所にあるテニスコートを想像したが、VRテニスならこちらの世界でもプロ相手に試合の体験は出来るだろうな。
「それってすぐの予定?」
包帯の手元を見る。
(こんな状態で行くのは憚(はばか)られるな)
『うーん、出来ればすぐがいいっス。俺もそうスけど、皆一ノ瀬さんに会いたがってるんスよ~』
笑顔の切原くんが浮かぶ。
「お誘いは嬉しいんだけど、実は今ちょっとケガしてて」
やはり、今回は完治するまで見送らせてもらおうと思ったら、
『何? ケガだと? 大丈夫なのか?』
急に切原くんから跡部くんの声に変わった。一瞬あれ? と違和感を覚えたが、昨日一日変声期前の少年跡部の声を聞いていたせいだなと納得した。
「うん、でも傷が治るまでしばらくかかりそうなんで、すぐは行けないかな」
『なんだと? それならなおさらこっちへ来い! こちらの病院で強制的に治してやるぜ』
「は?」
なんだそれ。